【連載】筋膜の繋がりを活かして、セルフケアに役立てよう①足底

前回の投稿では、身体を繋ぐ組織である「結合組織」そして、その主な材料である「コラーゲン」についてお話しました。今回は、そこから踏み込んで、「筋膜」とそれを利用したセルフケアについてがメインになります。

前回の記事>>【連載】コラーゲンについてどのくらい知ってますか?

 

筋膜ってなんだろう?

最近、この「筋膜」という単語を良く聞くようになりました。書籍でも、健康を取り扱うコーナーに行けば「筋膜」がターゲットになっている書籍をいくつも見かけるようになりました。なんとなく筋膜は筋肉や柔軟性といった話題と関係があるのだろうという想像はつくと思います。

まずはここで筋膜を簡単に定義しておきましょう。

【筋膜】:筋肉を包む膜、筋肉自体をまとめたり、筋肉同士を繋いだり、あるいは、一つの筋肉の力を別の場所へ伝播していくためのネットワーク

ここではざっくりと定義させてもらいました。一言で筋膜といっても、筋肉をまとめたり、力を伝えたりと様々な働きをします。

 

筋膜と柔軟性

さて、筋膜が健康や柔軟性に役立てられているのには、その構造にあります。例えば、肩の筋肉を例にしてみましょう。肩こりの主な原因筋となる「僧帽筋」という筋肉、この筋肉も例に漏れず「筋膜」という膜に包まれています。私たちがある場所の疲労感やコリ感、痛みなどを覚える場合、多くの場合はそこにある筋肉の硬さ=柔軟性の低下が原因となります。

肩こりという不快感の場合、僧帽筋という筋肉に何かしらの負荷がかかって、柔軟性が低下した結果、肩こりという不快感に繋がってくるわけです。この時、私達は感覚的に「肩の周りの筋肉が硬い」と考えます。ここに筋膜という考え方が関わってきます。

筋肉は筋膜に包まれる形で存在します。

言い方を変えましょう。筋肉は筋膜という「コラーゲンで出来た膜に」包まれている形で存在しています。前回の投稿では、【コラーゲンが多い場所は安定性が増し、柔軟性が落ちる】事をお話しました。筋肉を包む膜の存在を無視してしまうと、柔軟性の改善は不完全な物になってしまう事が考えられます。

 

筋膜の繋がりを見てみる:足底から頭部まで

さて、今回のセルフケアに活かすための筋膜の繋がりを見てみましょう。先ほどの定義の中で「ネットワーク」という言葉を使いました。筋膜は、ある場所とある場所とを繋ぐ存在でもあります。わかりやすく言えば「路線」であると言えます。

その内の一つの路線がこんな路線になります。

【足底】→【ふくらはぎ】→【ハムストリングス】→【仙骨】→【脊柱起立筋】→【首の後面】→【頭頂部】

身体の後面を繋いでいく1本の路線が出来上がりました。ここで挙げた路線が筋膜で繋がっていると考えるとセルフケアに活かす事が出来るようになります。

 

足の裏ほぐしで前屈アップ?

テニスボール、もしくはゴルフボールを用意しましょう。片足ずつ踏みつつ、前後にゆっくりと動かしてほぐしていきます。

その時に、3つのラインを意識してみると良いかと思います。

横のライン、内側、外側のラインの3つです。片足につき3〜4分ずつやってから、前屈をしてみて下さい。普段より前屈が柔らかくなっているはずです。

時間がない方はまず、足の裏のケアだけでもいかがでしょうか?

 

ツボも同じような考え方?

外くるぶしの横に崑崙(こんろん)というツボがあります。

腰痛のツボとしてよく使われるツボですが、ここのツボも足から頭頂部にかけての路線上のツボになっています。東洋医学は、主訴の部位と離れた所にあるツボを使って、身体に不調を治す事をよく行いますが、筋膜とも関係があるかもと考えると、東洋医学って凄いなとも思います。こちらも参考になればと思います。

 

第1話【連載】マッサージ師が感じた健康作りへの近道とは!?
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第4話【連載】治療の専門家マッサージ師が教える血流と痛み・炎症との関係がわかる基礎知
第5話【連載】マッサージ師直伝!こり・頭痛のお悩みの方におすすめする実践的解消法
第6話【連載】治療の専門家木村が伝授!腰の痛みで悩んでいるあなたに教える知識のポイントとセルフケアの実践方法
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第8話【連載】姿勢で軸をよくしたい方に教える「運動面」の考え方とその運動方法
第9話【連載】治療の専門家・木村が考える、”知っておきたい神経の知識”
第10話【連載】「怪我した反対側も痛くなった!」その原因を神経の知識から解説します!
第11話【連載】痛み止めや湿布を使うタイミングを考える〜可塑性(かそせい)〜
第12話【連載】神経と筋肉の結び付けを考え、神経を鍛えよう!
第13話【連載】あなたは、大丈夫?知らず知らずのうちに内臓に疲労を蓄積してるかも
第14話【連載】コラーゲンについてどのくらい知ってますか?

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木村佑介

木村 佑介(きむら ゆうすけ) H1.8.16 学歴 都立井草高校 →立教大学法学部 →東京衛生学園専門学校 東洋医療総合学科(主席) 資格 あん摩マッサージ指圧師 はり師 きゅう師 スポーツ歴 中学〜陸上競技 高校時代:3年次、200m、400mにて関東大会出場 大学時代:4年次、関東インカレ(2部)4×400mリレー優勝 「現在の職業についた理由」 高校時代まで、怪我とはまったくの無縁で、記録も順調に伸び続けました。大学1年次も夏頃までは好調をキープ。追い風参考記録になったものの、初の100mで10秒台となる10”91をマーク。が、1年次後半に肉離れを起こして以来、ほぼ毎年怪我をしている状態になる。3年生になる頃に、先輩に紹介してもらった先生に出会い、復活し、4年次には最大の目標であった関東インカレ優勝を果たした。この先生に出会って、自分も治療家になりたいと思い、法曹志望の道を一転させて、治療家の道に。現在は、都内マッサージ院にて勤務の傍ら、師匠の元に通い、修業中。