【連載】あなたは、大丈夫?知らず知らずのうちに内臓に疲労を蓄積してるかも

今回の話題は、反射という機能を取り上げて、身体の慢性的な硬さという点についても合わせて触れていきます。

生物学で言う反射(はんしゃ、reflex or spianl reflex)とは、動物の生理作用のうち、特定の刺激に対する反応として意識される事なく起こるものを指す。普通、反射という言葉を使う対象は意識の存在が(曖昧にではあっても)確かめられる脊椎動物に限られる。ヒトの反射でもっともよく知られたものに、膝蓋腱を叩くと下腿が跳ね上がる膝蓋腱反射がある。

引用元:wiki

前回の記事>>【連載】神経と筋肉の結び付けを考え、神経を鍛えよう!

 

反射という言葉のイメージは?

反射という言葉は誰もが一度は聞いた事があると思います。「熱いやかんを触ってしまい、手を引っ込める」、「尖ったものを踏んでしまい、足を引っ込める」といったように不快な刺激に対する身体の反応をまず第一に思い浮かべる人が多いと思います。

あるいは「反射神経が良い」というように、運動の能力の一部において理解されている方もあると思います。

 

反射を詳しく見ていきましょう

上で見ていったような反射のイメージはどれも間違ったものではありません。では、生理学的に反射がどんな物かを見ていきましょう。反射は以下のような流れに当てはまるような身体の反応を指しています。

【受容器】→【求心性神経】→【反射中枢】→【遠心性神経】→【効果器】

少し解説を加えてみましょう。

  • 受容器:刺激を受け取るセンサー、例えば手や足などの表面の皮膚。
  • 求心性神経:受容器からの刺激を身体の中枢部へと伝える神経。
  • 反射中枢:受け取った情報を処理、統合する場所、脳や脊髄。
  • 遠心性神経:実際に反応を起こす場所へと刺激を伝える神経。
  • 効果器:受け取った刺激を実行する場所、手や足など。

 

身体に備わる4種類の反射

さて、反射を詳しく見ていきました。実はこの反射には4つの種類があります。それも簡単に見ていきましょう。

  • 体性―体性反射→「熱いやかんに触って、手を引っ込めた!」というように受容器と効果器が共に運動器であるもの。
  • 体性―内臓反射→「皮膚を切ってしまい、その結果心拍数が上がった!」というように、受容器が運動器、効果器が内臓であるもの。
  • 内臓―体性反射→「胃が痛くなった時に腹筋が硬くなる」など、受容器が内臓、効果器が運動器であるもの。
  • 内臓―内臓反射→「血圧のセンサーにかかる圧が強くなると、血圧を下げる反応を起こす」など、受容器、効果器が共に内臓であるもの。

 

内臓と筋肉と反射

さて、ここまで難しい話が続いてしまいました。ここからが今回の本題に当たるところです。4種類の反射のうち、今回は【内臓―体性反射】について取り上げていきます。というのも、この反射は【内臓の疲労による筋肉のコリ】に関わっているからです。

私たちの内臓は、基本的に24時間365日、私達の意思とは基本的に無関係に働いてくれています。疲れたからといって、心臓が動きを止めてしまっては困りますよね?

内臓も【平滑筋】という筋肉で構成されています。実際に私達の身体を動かす【骨格筋】とは形や働きは違っていますが、筋肉であることは変わりないのです。ということは【内臓の筋肉も使いすぎると疲労する】ということです。

 

疲れてしまった筋肉…どんな反応をすると思いますか?

私たちが「疲れた」と感じる時、そしてある筋肉を「使いすぎた」時、身体にはどんな反応が起きていますか?気持ちの上では「休みたい…」使い過ぎてしまった筋肉は「硬く張っている…」といった状態であると思います。さて、これをそのまま内臓に当てはめてみましょう。

内臓の筋肉も同じように硬く張ってきてしまいます。更にその情報は【内臓―体性反射】により、私達の運動器にまで情報が運ばれ、最終的には身体の「コリ」として認識されるようになります。内臓からくるコリの存在は、この反射という反応なしには語れません。

 

どんな習慣が内臓の疲労に繋がってくるのか?

内臓にとって疲労を起こすような刺激をここに列挙してみましょう。ここを避けるだけでも、ある程度、内臓の疲労は防げるはずです。主に食事の注意点になります。

  • 過食(食べ過ぎ)
  • 偏食:偏った食習慣
  • 早食い:咀嚼回数の少なさ
  • 間食:スナック菓子や、清涼飲料水
  • 便秘
  • ストレス
  • 飲み過ぎ

意識しやすいであろう項目を7項目ほど上げてみました。半分以上当てはまる方は要注意と言えるでしょう。さて、今回は反射という話題を通じて内臓の影響によるコリについてお送りしました。食事を意識するだけでも、身体のコリは予防できるかも!という事を是非知っていてほしいと思います。

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木村佑介

木村 佑介(きむら ゆうすけ) H1.8.16 学歴 都立井草高校 →立教大学法学部 →東京衛生学園専門学校 東洋医療総合学科(主席) 資格 あん摩マッサージ指圧師 はり師 きゅう師 スポーツ歴 中学〜陸上競技 高校時代:3年次、200m、400mにて関東大会出場 大学時代:4年次、関東インカレ(2部)4×400mリレー優勝 「現在の職業についた理由」 高校時代まで、怪我とはまったくの無縁で、記録も順調に伸び続けました。大学1年次も夏頃までは好調をキープ。追い風参考記録になったものの、初の100mで10秒台となる10”91をマーク。が、1年次後半に肉離れを起こして以来、ほぼ毎年怪我をしている状態になる。3年生になる頃に、先輩に紹介してもらった先生に出会い、復活し、4年次には最大の目標であった関東インカレ優勝を果たした。この先生に出会って、自分も治療家になりたいと思い、法曹志望の道を一転させて、治療家の道に。現在は、都内マッサージ院にて勤務の傍ら、師匠の元に通い、修業中。