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【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第12話:甘いものをやめる方法

前回の記事>>【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第11話:甘いものがやめられない理由

甘いものをどうしてもやめられないという人は多いです。
前回の連載でも記述しましたが、甘いものをやめるためには環境を変えることが大切です。

甘いものをやめざるを得ない環境を作りだすことができれば、必然的に甘いものをやめることができます。ただ、このような「環境を変える」努力をしているのに、なお、甘いものをやめられない人もいます。

私もその一人で、どんなに環境を変えてみたところで、自分の気持ちに負けて、よく甘いものを食べてしまったものです。このような人は環境を変えることに加えて、さらに1週間の糖質制限をすることが必要です。このようにすることで、甘いものをやめることができるようになる確率をさらに上げることができます。

この記事では、甘いものをやめることと1週間の糖質制限の関係について解説していきます。
この記事を読むことで、今までどうしてもやめることができなかった「甘いもの」をやめることができます。

 

環境を変えただけでは、甘いものがやめられない理由

環境を変えただけでは、甘いものがやめられないのはなぜなのでしょうか?その理由は感情と理性のパワーバランスにヒントがあります。

例えば、甘いものをやめたいのにやめられない人は次のような状態になっています。

甘いものを食べたい!(感情) 甘いものをやめるべき(理性)

上記の式を見てみると、「甘いものが食べたい」という感情が「甘いものをやめるべき」という理性に打ち勝ってしまっていることがわかります。

このように、感情が理性に勝ってしまっているために、甘いものに手が伸びてしまうのです。そのため、甘いものをやめるためには次のような状態に持っていくことが必要になります。

甘いものを食べたい!(感情) 甘いものをやめるべき(理性)

このように、理性が感情に勝っていると、甘いものをやめることができます。

このような状態にするために必要なのが、前回の連載で解説した環境を変えることなのです。強制力や仕組みを利用することで、感情にストップをかけ、やめられる確率を上げられます。ただ、実際には、感情の力は私たちが予想するよりもはるかに大きいです。

そのため、環境を変えるだけでは、感情を抑えることが難しい場合があります。そこで、必要となるのは次のようなものになります。

 

感情を味方につけ、甘いものをやめる ← 1週間だけ頑張る

環境を変えるだけでは、甘いものをやめることができない場合、次のような状態に持っていくことが必要です。

甘いものは食べなくて良い (感情) + 甘いものをやめるべき (理性) = 甘いものをやめる行動につながる

上記のように、感情の部分で甘いものを食べたいという欲求を抑えるのです。

このように感情を味方につけることが本質的な解決策になります。感情という大きな力を利用することで、甘いものを断てるようにするのです。

 

感情を味方につけ、甘いものをやめる具体的な方法

このような状態に持っていくためには、1週間だけ徹底的に糖質制限食を行うことが必要になります。なぜなら、このようなことを行うことで、糖を摂取しなくても脂肪などの栄養素から糖を生み出す「糖新生」が機能するようになるからです。

例えば、歴史的に見て私たち人間は、甘いものやご飯などの炭水化物に含まれる「糖」を主なエネルギーとはしていませんでした。狩猟採集の時代の主な食料は肉や魚などであり、現代のようなお米や小麦のような「糖」が多く含まれる食品をたくさん食べるような時代ではなかったのです。

そのため、脳や赤血球などの「ブドウ糖」をエネルギーとして利用する器官には、「糖新生」という脂肪や筋肉などを分解して生み出した「ブドウ糖」を使っていたのです。

では、この「糖新生」がどのように、「甘いものを食べたい」という感情を抑えることにつながってくるのでしょうか?
それは、「糖新生」が機能する体質に戻すことで、糖を燃焼してエネルギーを取り出すのを減らすことにつながります。

例えば、甘いものがやめられない人の体質は、「糖」を優先的にエネルギーとして利用する体質となっています。甘いものや炭水化物をよく食べると、血糖値が上昇します。血糖値が高いままだと血管にダメージを与えるなどの悪影響があるため、優先的に「糖」をエネルギーとして利用しなければなりません。

そのため、甘いものをよく食べている人は「糖」を摂取することが前提のエネルギーを生み出す体質となっています。つまり、それだけ「糖」が多く含まれる甘いものや炭水化物が欲しくなってしまうのです。

しかし、反対に、1週間の糖質制限食を行うことで、「脂肪」を分解してエネルギーを取り出す「糖新生」が機能します。「脂肪」をエネルギーとして利用しているために、甘いものを食べたいという気持ちは薄れていくのです。

このように、1週間だけ糖質制限を頑張ることによって、甘いものをやめることができます。

前回の連載でも記述した、ドーパミンなどの脳内麻薬が引き起こす悪循環を断ち切るためにも、一定期間(1週間)「糖質」から完全に離れることが重要です。

 

まとめ

甘いものをやめるためには、環境を変えるだけでなく、1週間の糖質制限が必要です。糖質制限行うことにより、「甘いものを食べたい」という気持ちを薄れていくようになります。

第1話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第1話:肉中心と野菜中心の食事法はどちらが健康に良いのか?
第2話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第2話:肉中心の食事法~糖質制限食とは~
第3話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第3話:太る仕組みと理論
第4話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第4話:現代人の糖質摂取量と抑えるべき糖質摂取量
第5話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第5話:「糖質」を制限すると痩せる! その仕組みとは?
第6話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第6話:糖質の種類~糖質と糖類の違いとは!?~
第7話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第7話:血糖値の乱高下が引き起こす健康への悪影響
第8話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法第8話:GI値が高い代表的な食品は何か?
第9話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第9話:スイーツに含まれる砂糖の含有量
第10話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法第10話:砂糖(ショ糖)とブドウ糖と果糖の違いとは?
第11話【連載】0から3ヶ月で健康になれる食事法 第11話:甘いものがやめられない理由

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大学生です。 私たちは、自分の体と一生付き合っていくものです。 そのため、自身の「健康」には積極的に投資をしていくことが大切だと考えています。 自身の体を変えるうえで、つらいことや大変なことはたくさんあります。ただ、それらの困難を乗り越えることで、多くの学びを得ることができました。 私が学んだことを情報発信することで、少しでも読者の役に立てるとうれしいです。 よろしくお願いします。