こんにちは、からだカレッジアドバイザーの後藤優子です。
最近グルテンフリーという言葉をよく耳にしませんか?
お店で売られている商品にも、グルテンフリーという表示があったりします。
よく聞くけれど、グルテンフリーが何に効くのかよくわからないという方のために解説します。
もしかしたら、あなたのその不調にも関係あるかもしれませんよ。
グルテンフリーとは?
小麦、大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質が「グルテン」です。
日本語では「麩質(ふしつ)」といいます。お味噌汁などに入れる「お麩(おふ)」は、グルテンを乾燥させたものです。
グルテンフリーとは、「グルテン」を含まない食品や食事のことです。
グルテンフリーの食事は、元々はグルテンアレルギーの人がグルテンを摂らないことで不調を改善するものでした。
しかし最近では、アレルギーが無くても不調を改善する可能性がある食事として注目されています。
テニスのジョゴビッチ選手がグルテンフリーの食事を取り入れていて、2015年に本を出した頃から日本でも話題になっています。
グルテンフリーはこんな人におすすめ
小麦アレルギーの人はもちろん、そうではない人でもグルテンフリーの食事にすることでさまざまな効果を得られる場合があります。
特に以下のような症状をお持ちの方は、2週間ほどグルテンを絶ってみると効果を感じられるかもしれません。
- 不安や慢性ストレス
- 不眠症
- 消火器疾患
- 過敏症腸症候群
- 吐き気・嘔吐
- 皮膚疾患
- 婦人科疾患(生理痛・不妊症・月経前症候群など)
- 神経障害(認知症・アルツハイマー病・統合失調症など)
グルテンを一定期間絶つことで、もし症状が軽くなるようであればグルテンが原因の可能性があります。
グルテンはどんな食材に含まれている?
グルテンは小麦粉をメインに使った小麦製品にはもちろん、多くの加工食品に含まれています。以下の食品には、グルテンが含まれている可能性が高いです。
- うどん、パスタ類、ラーメン、素麺、冷や麦、蕎麦(10割蕎麦以外)などの麺類
- パン、ピザ、ケーキ、クッキーなど
- 餃子や焼売、春巻きの皮(生春巻きの皮は米粉)
- ハンバーグ、ミートボールなど挽肉の加工品
- 魚肉ソーセージや魚肉ハム、かまぼこなどの魚肉の加工品
- カレーやシチューのルー、パスタソース
- 味噌(一部小麦を含まないものもある)
- ビールや発泡酒、麦焼酎
- 天ぷらやフライ類の衣
グルテンフリーの食材とは?
では、逆にグルテンフリーの食材にはどのようなものがあるでしょうか?
生鮮食品
野菜、果物、海藻、肉、魚、卵、牛乳などの生鮮食品には、グルテンは含まれていません。
また小麦と同じ穀類の中でも、米や雑穀(きび、ひえ、あわなど)、オーツ麦には含まれていません。
小麦の代替え品として使える加工食品
通常は小麦粉で作られる製品でも、代替えが出来たり代替えのもので作ることができます。
小麦粉・・・米粉や大豆粉、片栗粉、葛粉などで、代用します。
麺類・・・米粉で作られたパスタ、うどんなどがあります。ビーフン、春雨、フォー、白滝、糸こんにゃくなども小麦でできた麺の代わりに使うことができます。
お菓子・・・米粉や大豆粉で作られたものがあります。
和食はグルテンフリーにしやすい
グルテンフリーの食事に挑戦する場合、わざわざ麺類を春雨に置き換えたりパンを米粉パンに置き換えたりするのは大変です。
しかし、ごはん・味噌汁・焼き魚・煮物・お浸し・漬物など和食の献立は、グルテンフリーにしやすいです。グルテンフリーに挑戦する場合は、和食を心掛けると良いと思います。
まとめ
グルテンフリーの食事は、アレルギーを特に持っていない人にも何らかの効果を示す可能性があることをお伝えしました。
何らかの不調を改善したい場合は、2週間ほどきっちりとグルテンフリーの生活を試してみる価値がありますね。
効果を感じることができれば、その不調の原因はグルテンかもしれません。
実は私も日頃から、なるべく小麦は摂らないようにしています。
麺類やパンなど小麦たっぷりの食事をした時に、強い眠気を感じたり腸の調子が悪くなったりする自覚があるからです。
家で料理する場合は、揚げ物の衣やシチューやカレーは米粉で代用できます。
子どものおやつやパンを手作りする時も、できるだけ米粉を使うようにしています。
ストイックではなくても、できる範囲で試してみるのも良いかもしれませんね。
外食ではなくて手作りの料理だと、グルテンフリーにしやすいです。
この記事があなたの健康のために何か参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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