モチベーション

前向きな気持ちを保つために -意志の力 その2-

継続するために、意志の力をどう保つか、自分でできる工夫について、の続きです。

 

「反省する」ではなくて、「ふり返る」

 

出来なかったことは、悪いことではない

「反省する」 という言葉には、ネガティブな印象を伴います。「何が悪かったのか?」を追求する視点で物事を見ているように感じます。どうせなら、ポジティブに、あるいはせめて中立的に、という意味合いで、「振り返り」だと考えるとどうでしょうか?

  • 今日(または今週)うまくできたことは何か。
  • 明日(または翌週)、もっとよくするにはどうやるか。

自分の現状をみて、そこから改善していく、という視点で考えるようにします。できなかったことを中心に考えていると、必然的に滅入ってきます。

同じように1日、1週間をふり返ったときに、「これはできてたな。次はここをもう少しレベルアップしよう。」と思うのと、「ここがダメだったな。もう少しレベルアップしないとダメだな。」と思うのでは、同じ点について考えていたとしても、前者の方が気持ちとして中立的または前向きになれると思います。

 

自分をほめる

何かうまくできたり、何か達成したときに、すぐその次にいくのではなくて、自分をほめることも大事です。「よくやったな、オレ。」といった具合です。アタマで思うだけではなくて、自分で自分の肩や背中などを軽くたたきながら、そういう動作を伴って 自分をほめる事 がおすすめです。

私はせっかちなのか、すぐ次に行きたがってしまうので、より意識するようにしています。自分の身体を改善するためにやっているわけですから、前向きにやっていきたいですね。

 

常に、勝ち!

身体を改善するためのトレーニングをするのは、ほかの人との競争ではなく、自分との勝負です。YouTubeでトレーニングの動画をアップしている猛者と比べるのはもちろん、お仲間の誰かと比べて優劣を論じても仕方のないことです。

ですが、この自分との勝負、ほぼいつでも、あなたの勝ちです。

 

順調なとき

順調にトレーニングをこなせていれば、回数をたくさんできるようになったり、以前はできなかったことができるようになったり、トレーニングの後の疲労回復が早くなったり、など、少しずつでも効果が実感できてくるはずです。

これはもちろん、過去の自分に対して、勝ちですね。

 

順調とはいえないとき

では、やってはいるけど、順調とは言えない場合はどうでしょうか。もちろん、勝ちです。昨日の自分よりも、今日やった分だけの上積みがあるのです。順調にやった場合に比べるとダメじゃないか、と思うのは、机上の空論でしかありません。この場合、「順調にやった自分」は存在しないのです。いないものと比べても何の意味もありませんよね。

 

予定をこなせなかったとき

さらに、今日は予定していたけど、やらなかったな、という時はどうでしょうか。実は、これも勝ちです。トレーニングに対して意識を向けていますね。ちょっと、後悔しているかもしれません。でも、めげることはないのです。明日は少しでも実践しよう、と思っていますよね、きっと。

あるいは、そこからストレッチ系のトレーニングを10分やれるかもしれません。トレーニングしよう、と決める前の自分であれば、そうした行動どころか、考えすらなかったでしょう。こんなわけで、トレーニングをすれば、常に勝ちというわけです。やめてしまわない限り、少しずつでも勝ちを積み重ねていけますし、それが自分の身体にとっての価値につながるはずです。

 

遊びの要素を仕込む -だれが最初に気づくか?-

環境の力を構築するために、ほかの人に宣言する、というのがありました。ご家族であったり、職場の同僚、友人などに、「〇月〇日までに、体重を〇キロ減らす」、「〇月〇日までに、20代の時に着ていた服が着られるようになる」など、期限付きで具体的にボディメイクの目標を掲げて、それをほかの人に言うことで、自分の逃げ場をなくす、といった使い方です。

ただ、自分は覚えているものの、よほど親身な友人でない限り、覚えていません。そこで私は、ごく少数の人に話すことにしました。そのかわりに、職場などで、毎日のように顔を合わせる人たちの中で、いつ、だれが自分の身体の変化に気づくか、ゲーム感覚で待ち続けることにしました。

 

1か月目

数字的にも感覚的にも変化を感じるところはほぼなく、トレーナーさんからも、「まだ実感がないと思いますが、身体の中ではちゃんと変わっていっています。続けていくのが大事です!」と言ったコメントが多い時期で、周囲からの反応はもちろんありませんでした。

 

2か月目

少しずつ絞れてきたかな?という自己満足的な感覚と、グラフにしてみると少しだけ右下がりになってきていました。周囲は相変わらず反応なしです。

 

3か月目

だんだんとイイ方向に向いてきた、と思えてきて、グラフの右下がりトレンドも継続。3か月目の真ん中ころに、初めて「なんかやせた?心労??」と指摘されました。そんなに不健康に減量したはずはないのですが。笑周りから見て気づくほどに身体を変化させようとすると、これくらいは時間がかかる、ということです。

そして・・

たまたまその3か月目の後半に、1年ぶりくらいに会った友人がいました。会うなり開口一番「やせましたね!すっげーやせてる」。・・・トレーニングの効果を証言してくれて、どうもありがとう!!

私の場合は偶然でしたが、トレーニングを開始してから3か月くらいたったところで、以前の自分をよく知っていて、しばらく会ってない友人と会う機会を作ってみるのもいいかもしれませんよ。

 

まとめ

自力でもなんとかするための工夫あれこれについて、紹介しました。自分が常に勝っている!身体の変化に誰が一番気が付いてくれるのか?ほかの人からみれば滑稽かもしれないことでも、ボディメイクは 自分自身で楽しみながらやることが一番モチベーションが上がり 継続できるのではないでしょうかボディメイクは 人と比べず、自分なりの遊びの要素を取り入れて楽しんでやったもん勝ち! ですね。

ABOUT ME
内海朝喜
内海朝喜
呼吸器外科専門医。 筋トレをしながら、また、臨床現場での仕事をしながら、ふと思うことなどを書いてみます。