【連載】現役助産師・古澤由梨さんの教える妊娠中の過ごし方アドバイス3つ

みなさんは、妊娠ってどんなイメージでしょうか?

私は、お腹の中にもう一つの尊いいのちを育てていく、母と子の繋がりを強く感じる特別な期間だと思っています。
とても神秘的なイメージです。

この文章を読んで下さっている皆さん全員が、お母さんのお腹の中で胎盤、へその緒を通して酸素や栄養をもらってすくすく育って生まれてきました。

改めて考えてみると、ちょっと不思議な感じがしますよね。

今回は、妊娠中の過ごし方について3つのポイントをお伝えしてきいます。

1.妊娠の時期別、栄養の取り方。
2.お腹の張りについて。
3.いのちのつながり。

1.妊娠の時期別、栄養の取り方

妊娠の時期ごとによって、必要な栄養のとり方があります。

妊娠初期(妊娠1ヵ月~)は、つわりの方もいらっしゃいます。

つわりは、妊娠によって吐き気や嘔吐、だるさ、眠気など症状があり、個人差はあります。
妊娠2ヵ月(5~6週頃)から症状が出現し、妊娠4ヵ月(12週~16週頃)に自然に消失します。

つわりの時期は、赤ちゃん自身はまだ小さいので、お母さんからの栄養をたくさん必要としていませんので、お母さん自身が食事をとれていなくても不安にならないでくださいね。

お母さん自身の食べたい時に、食べたいものを食べる。
吐いて脱水にならないように水分を補給するようにしましょう。
また糖質補給を心がけてくださいね。

わたしがオススメしているのは、レモン水やスポーツ飲料を氷にして口の中で溶かして飲む方法です
またいつでも食べられるもの(バナナや小さいおにぎり、クッキーなど)を持ち歩くのも良いです。

逆に食べづわりの方は、体重の増えに気をつけましょう。

胎盤が完成する妊娠中期(妊娠5ヵ月~)は、つわりも落ち着き、食欲が増す時期です。
食べ過ぎ、体重の増えに注意しましょう。

2人目、3人目を妊娠している方は、上の子の食事の残りものをついつい食べてしまう傾向もあるので、調節してみて下さいね。
妊娠初期からに続き、赤ちゃんの臓器の形成がされていき、筋肉も増えていき成長していく時期です。
また胎盤の完成に伴い、お母さんの血液量も増えていくので、鉄分やビタミン、カルシウム、たんぱく質も意識しながら、食事しましょう。

妊娠末期(妊娠8ヵ月~)には、赤ちゃんは、外の世界にいく準備をしていき、さらに大きく成長していきます。
厚生労働省からも、特に妊娠後期はたんぱく質を多めにとることが推奨されています。
引き続き、バランスの良い食事を意識しましょう。

 

2.お腹の張りについて

お腹が大きくなるにつれて、お腹の張りが出てくる方が多いです。
中には、全くお腹の張りを感じない方もいるので、個人差はあります。

触ると、お腹が硬くなる。
グレープフルーツを触っている感覚と表現した方が分かりやすいかもしれません。

そのような時は、横になってやすみましょう。

おなかが張る場合、安静にしてくださいね!とお伝えするのですが、安静の程度を勘違いしている妊婦さんがいらっしゃり、椅子に座って動かなければそれが安静だと間違った認識をされている妊婦さんもいらっしゃいます。

切迫早産で入院している妊婦さんは、トイレ洗面以外は、1日中ベッドで寝ています。
中には、洗面やトイレまで行くことが許されず、ベッドサイドで排泄をすませて、すぐにベッドに横になるような方もいらっしゃいます。

ここでいう安静は、夜寝る時のように体を横になって休むことです。

もし、お腹の張りの頻度が増えた、お腹の張りと共に痛みを感じる、出血してしまった場合には、自己判断で様子はみずに、医療機関に相談してくださいね。

お腹の張りとストレスも関係していたり、体の冷えとお腹の張りも関係しています。
出かける時は、一枚羽織るものをもっていく。
くつ下やレッグウォーマーを履く、腹巻をつける。
氷抜きの飲み物や常温、温かい飲み物にする。
など冷え対策をオススメします。

妊娠に伴い、ホルモンバランスも変化するので、眠かったり、やる氣が起きなかったり、今までできていた事がスムーズにできなかったりと、心とカラダのバランスが上手くとれない事もあるかと思います。

そんな時は、1人で抱え込まずに周りに助けを求めてくださいね!
パートナーやご家族、友人、医療者など頼ってくださいね。

 

3.いのちのつながり

連綿と続くいのちバトンを受けて、私達は、この世に生を受けました。
みなさん一人一人が、そして、いのちを宿しているお母さんのお腹の中で、小さないのちが今も鼓動を打っています。

そして、お腹の赤ちゃんは、お父さん、お母さんを選んできたと胎内記憶の分野ではいわれています。
(胎内記憶とは、お母さんのお腹の中にいたときの記憶)もしそれが真実ならば、とても深い特別なご縁ですよね。

どうか、授かったいのちを大切に、お腹の赤ちゃんに沢山話しかけて、特別な妊娠期間を楽しんで頂きたいと心から思っています。

そして、私達も今生きている事の素晴らしさ、いのちのつながり、いのちの輝きを感じてみましょう。

第2話>>【連載】現役助産師・古澤由梨さんの教える赤ちゃんの母乳育児について

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ABOUTこの記事をかいた人

古澤由梨

助産師 茨城県生まれ。 9歳の時に姉の交通事故死を経験。 母が看護師をしていた事、姉の死をきっかけに医療の分野に興味を持ち、看護師となる。 重症病棟を経て消化器・歯科口腔外科病棟に勤務。 看取りの看護や胎内記憶の新聞記事やいのちに関する数冊の書籍をきっかけに、生命の原点に戻って勉強したい、新しいいのちをこの手で迎えたい!という思いが強くなり、助産師の道に転換する。 筑波大学附属病院に再就職。 総合周産期母子センターに勤務後、現在は、産科クリニックに勤務。 出産や母乳育児支援を通して、妊産婦さんや赤ちゃんと関わっている。 助産師10年、これまで約600名の赤ちゃんをこの手で迎えている。 お産の際に、必ずしている事として お産の神様と生まれてきた赤ちゃんのお父さんお母さんそれぞれのご先祖様、過去世のご先祖様に感謝と報告をする。 赤ちゃんとお母さんをつないでいる胎盤とへその緒を片付ける時に、今までありがとうございましたと感謝してから片付ける事を心がけている。 赤ちゃんのいのちを感じられるお産。 出産を通して、家族の愛と絆が深まり、幸せの輪が広がり、笑顔あふれるあたたかい世界になっていく事が夢。