ポリフェノールと健康の美味しい関係

私の思い過ごしでなければ、ワイン好きの方には比較的健康意識の高い方が多いように思います。

別記事、「ワイン好き各位! ワインの健康効果に関するまとめ」では、ワインの持つ健康効果や注意したい点についてまとめましたが、ここでは特に赤ワインに多く含まれるポリフェノールに特化してまとめました。

 

 

そもそもポリフェノールとは?

ワインブーム以来、耳慣れて知ったような気になっているポリフェノールですが、「ポリフェノールって何?」と聞かれて答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか?

ポリフェノール(Polyphenol)は、たくさんの(ポリ)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)を持つ植物成分の総称

出典:Wikipedia

さっぱり分かりませんね。

日本語かどうかすら怪しいです。

 

一言で言えば、ポリフェノールというのは単一の物質の名称ではなく、ある種の構造上の特性を持つ成分の総称ということのようです。

実は代表的なポリフェノールには、より耳馴染みのある単語がいくつか並びます。

例えばカテキン。

緑茶に多く含まれます。茶カテキンとかよく言いますね。

それからイソフラボン。

大豆などに多く含まれます。

少しだけ親近感がわいた気がします。

「ビタミン」とか「ミネラル」のように、「ポリフェノール」にもいろいろな種類があり、それぞれいろいろな健康効果がありそうです。

ワインのほかにポリフェノールが豊富なのが、飲料ではコーヒー、食品ではチョコレート、ブルーベリー、ザクロ、トマトなどがあります。

これらの食品からポリフェノールを摂取することも可能ですが、ワインからポリフェノールを摂取した場合、食品からの摂取に比べ吸収率が2倍程度高いと言われています。

 

 

ワインに含まれる代表的なポリフェノールの種類と働き

【レスベラトロール】

比較的最近発見された成分で、特に抗酸化作用が高いことが知られており、様々な健康効果がうたわれています。

その効果には、

  • 動脈硬化の防止
  • 代謝の改善
  • 長寿遺伝子の活性化
  • がんリスクの抑制

などがあります。

 

【タンニン】

タンニンはブドウの皮に多く含まれ、主に赤ワイン特有の「渋み」を司る成分です。

赤ワインの渋みはタンニンの作用によるところが大きく、熟成した奥深い味わいを出すのにも一役買っています。

渋みが苦手な方も多いかもしれませんが、肉料理と一緒に取ると油っぽさをうまくカバーして口の中をすっきりさせてくれます。

また渋みにはブドウを外敵から守る役割もあります。

ブドウは糖度が高く、鳥などの天敵が多く存在しますが、タンニンの渋みが一定の忌避効果を発揮します。

ワインを美味しくいただけるのには、タンニンが大活躍していることが分かります。

 

アントシアニン

タンニンが「渋み」なら、アントシアニンはワインの「色」を司ります。

フルボディの赤ワインのあの深みのある紫色は、アントシアニンがしっかりと備蓄された成熟期のブドウのものなのです。

 

カテキン

お茶に多く含まれることで有名なポリフェノールです。

高血圧対策、肥満予防などに効果があり、また殺菌・抗菌作用もあります。

 

ポリフェノール小噺 – フレンチパラドックス

フレンチ・パラドックス。

いかにも小難しい数学の命題のような響きに、そこはかとないロマンを感じてしまいます。

要はこうです。

 

フランスは世界でも1,2を争う美食大国ですが、その美味しい食事の多くはバターや肉類など、多用すると血液や心臓などの疾患に悪影響を与える食品で成り立っています。

「飽和脂肪酸だか動物性脂肪だか知らないけど美味しかったらそれでいいんじゃーん」

とフランス人が言っているかどうか分かりませんが、フランス人は喫煙率も高く、アルコール度の高いお酒も多く、エスプレッソにも大量の砂糖を投入します。

しかし、にもかかわらずフランス人の心疾患率は周辺の国々と比べて非常に低いというのです。

このパラドックス(逆説)を、フレンチ・パラドックスと言います。

 

その逆説の謎に考えを巡らせた学者たちが、

「それってもしかしてワインのせいじゃね?」

というところに行きつき、それが様々なポリフェノールの発見や研究に結びついているということなのです。

ちなみにフレンチ・ブルドッグとは別物です。

 

おまけ – 欧州ワイン事情

日本人がヨーロッパのワイン事情などと言うのも何だかおかしな話ですが(そもそもあっちのものですから)。

私はドイツに5年間在住した経験がありますが、もちろんドイツ人は日本人よりもワインを日常的に飲みます。

スーパーマーケットのワイン売り場面積は、日本のそれと比べてざっと2倍から5倍程度かと思います。

約半分はドイツ国内のワイン、残り半分のうちの半分程度(つまり全体の1/4)がフランスやイタリアなどのヨーロッパ産、残りがアフリカや南米、オーストラリアなどが占めます。

日本でもワイン造りが行われていますが、海外で日本のワインを見かけることはほとんどありません(チョーヤの梅酒はあります)。

 

ヨーロッパで一般に売られているワインの多くは15ユーロ以下(約2000円以下程度)です。

日常的に飲むのはやはりそのくらいの価格帯のワインということですね。

 

一昔前の日本のような、ワインが高級でおしゃれなものという感覚は皆無なため、うんちくを語る人もいません。

ただしフランス人は別です。

フランス人との会話で「ワインが好き」などと言おうものなら、「どのシャトーが好きだい?」などという痛恨の返り討ちを受けることになります。

「あまり詳しくないから、あなたのおすすめを教えてほしい」などとソツのない返答をしたつもりが、何度聞き直しても聞き取れない名前のワインについて延々と熱く語られてしまうことになります。

 

また、ヨーロッパのお酒事情の特殊な点としては、アルコールを摂取して仕事をすることが必ずしも御法度ではないということです。

日本で職場で飲酒などしようものなら始末書もので、社内での信用も著しく落とすようなことになるでしょう。

ですが、例えば私のいたドイツのオフィスでは、何かお祝い事があるとランチタイムに絡めてちょっとしたパーティが催され、そこでシャンパンが振舞われます。

しかも、ほんの一杯というわけでもなく、結構本格的に飲む人もいます。

そしてその後(長い長いランチタイムの後)、何食わぬ顔で午後の仕事に戻っていくのです。

 

更にフランスでは、会社の食堂に小さなボトル(見たところ200ml程度)でワインが売っていて、ランチを取りながらワインを飲むことができるようになっていました。

アルコールへの耐性が、日本人に比べて西洋人の方が高いと言われていることもあると思いますが、日本とヨーロッパではそれだけお酒に対する習慣が異なる、ということですね。

 

まとめ

ポリフェノールの話からずいぶん話が飛んでしまいました。

最後までお読みくださった方、本当にありがとうございます。

さて要点のおさらいです。

  • ポリフェノールはある種の構造上の特性を持つ成分の総称で、たくさんの種類がある
  • ワインに含まれるポリフェノールには、レスベラトロールやタンニンなどがあり、それぞれに健康効果やワインの味わいに貢献している
  • ポリフェノールの研究には「フレンチ・パラドックス」が関係していた
  • ヨーロッパでは職場で飲酒できることもある

 

拙文で恐縮ですが、別記事「ワイン好き各位! ワインの健康効果に関するまとめ」の方も読んでいただけると幸いです。

 

 

 

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走ること、泳ぐこと、自転車をこぐこと。旅すること。 ピアノを弾くこと。長期連休に予定を入れないこと。 土曜日の朝6時。サッカー観戦しながらの昼寝。 アルコール全般。 そんなこんなが、たまらなく好きです。