モチベーション

前向きな気持ちを保つために-環境の力を借りる-

内なる声のささやき

「よし、やるぞ!」・・・との決心もどこへやら、せっかくお金を払ったジムからも足が遠のき、以前と何も変わらない生活をしている、というのはよく耳にする話です。
というよりもむしろ、ほとんどの場合、これに似た経過をたどっていると思います。

1週間や2週間のトレーニングで体型が変わったり、体重が激減したりするものではないことは誰にとっても明白です。
つまり、ある程度以上、続けていくことがどうしても必要になります。

しかしそれがわかっていても、「今日は休んで、明日にしたら?」とか、「筋トレ、しんどいよ。」とかささやいてくる、自分の内なる声に流されそうになることはありませんか?

この「内なる声」は けっこう手強く、実は私、今までジムに入会することを検討したことがありません。
自分自身、流される事がほぼ明らかだと思っていたからです。

 

パーソナルトレーニングを受けるまで

今よりも体重を減らしたい、筋肉は増やしたいけど脂肪は落としたい、身体に関していろいろ願望があります。
筋肉が足りない、脂肪が多いなど、その身体が気に入らないと言っている「今の体型」は、実は自分で保っている体型。

なんのことはない、現在の身体は「今の生活の積み重ね」の結果として表れているもの
積み重なっている「今の生活」をシフトして、筋肉はいいけど脂肪は落としたい、という願望のために、自分なりに、あれこれやっていたわけですが、なかなか体型は思うように移行してきませんでした。

パーソナルトレーニングをお願いしたのは、効率的なやり方を教わることが第一の目的でした。
教わるといっても、座学ではなく、実践しながらということになります。オンラインでのパーソナルトレーニングですから、いままでの自宅で筋トレあるいは近所を走るなど、いつもと同じ場所でトレーニングができます。

自分の中で、もっと長い期間続けていれば効果が表れてくるのか?あるいは、やり方があっていないのか?

ここは、わかりませんでした。私にとっては、環境=トレーニングをするために敷かれた背水の陣
実際、トレーナーさんからいろいろと指示がもらえました。

 

トレーニングを開始する前に

開始前に、下記のようなことをしました。

  • 現状の情報提供(年齢、性、身長、体重、家族構成、運動の経歴、趣味、パーソナルトレーニングを申し込んだ目的など)
  • 具体的な目標を設定して、トレーナーさんに知らせる
  • 宣言シートを書いて、目につくところに貼る
  • 周囲の人にも宣言する
  • ビフォー写真を撮って送る

どうですか??ぎゃっ!!と思うところもありますね。
ビフォー写真を撮るのは抵抗がありましたが、あとで比較するためのコントロールがいる、というのは理解でき、いやいやながらも撮りました。
こうしたことで、現状から目を背けず、しっかり認めることが最初の段階

そして、どんな体型になりたいか、という具体的な人名を挙げることさらには日付と数字を挙げて、この日までにこうなる、と思うだけでなくて、文字にして送る、また、ほかの人に宣言する。
そうすることで、達成する目標をできるだけ明確にすること。

目標を家族や友人にいうことであとには引けない状況 = 背水の陣を敷く
何をしていくのか、どのくらいの変化を見込めるものなのか、全くわからないので、数字を挙げることには戸惑いました。最初は、わけがわからないなりに、挙げておきました。

 

トレーニング開始後

 

開始後は、次のようなことをしていきました。

  • 食事内容を全部知らせる
  • トレーニングを行った内容を全部知らせる
  • これらの報告に対して週2回コメントがもらえる
  • さらに、週1回のメール配信
  • 「課題」についての報告

食べるものを全部写真を撮って送るのは、最初はやや抵抗がありました。
ですが、だんだんと麻痺してきました。
さすがに撮らずにはいられない、とはなりませんでしたが、自分が口にするものに対して、より意識するようにはなりました。

トレーニング内容の報告は当然と言えば当然です。
ですが、仮に「今日はしなかった」と報告するにしても、トレーニングに対して毎日意識が向くことになります。
また、フォームのわからないところや、負荷の上げ方なども直接聞けるので、とても便利でした。

こうした報告に対する個別コメントを週2回というのは、トレーナーさんはとてつもなく大変だったと思います。ですが、3-4日ごとというのは、ペースメーカーとしても非常に役立ちました。
また、1週間ごとにふり返り、次の週に向けての展望について考えるように促されました。

ともすればズルズルと過ごしがちなところを、現状の把握と次の目標設定を短い期間で繰り返すことで、意識を高く保つのに有効でした。
筋トレ、食事も重要ですが、それに劣らず、十分に休息をとることも大事です。
上記をこなして、寝る時間も確保して、時間をうまく使うことを余儀なくされます。

「げっ!もうこんな時間だ」ということはかなり頻繁にあり、そのたびに改善を図る、ということになりました。

 

まとめ

ーソナルトレーニングで、知識を得られるだけでなく、継続しやすいような環境を整えてもらえるのは間違いありません。
これも、多くの経験から抽出された、うまくいきやすいやり方だと思います。
結局は自分自身がやらないといけないのも明らかですが、環境で、自分の「内なる声のささやき」を克服できました。

この環境の力は大きいですね!

ABOUT ME
内海朝喜
内海朝喜
呼吸器外科専門医。 筋トレをしながら、また、臨床現場での仕事をしながら、ふと思うことなどを書いてみます。