初めはアンチエイジング目的で
数年前の話ですが、「1日1食生活」を5ヶ月ほどやってみたことがあります。
「1日1食生活」を続けているお医者さんがダイエットの観点から勧めていましたが、飢餓状態になると目覚めるサーチュイン遺伝子が、全身の悪い部分をスキャンして改善してくれるので、若返りに繋がる、というようなことも言われていて、私はそちらのアンチエイジングということに興味があって始めてみました。
サーチュイン遺伝子とは、飽食の現代においては、普段はほとんど眠っていますが、老化を遅らせる作用があると言われています。その本では、「本当は1日3食で腹八分目」を勧めていたのですが、「食事の八分目」を測るのがわかりづらい、というズボラな人には朝・昼食を抜いて夜に好きなだけ食べる、「1日1食生活」を推薦していました。
「腹八分目」は「医者いらず」という言葉がありますよね。「腹八分目」が体にいいから病気になりにくく、お医者さんに行くかなくなるということですが、本には「腹六分目は医者知らず」という言葉も紹介されていました。「腹六分目」にすると、もっと病気になりにくいので、医者にお世話になったことがなく、医者というものを知らない、ということになるそうです。昔から「鶴の少食は長生き」などとも言いますね。
そして、ズボラな私は「1日1食生活・夜だけ食べる」にチャレンジしてみることにしました。
ただし、本の方には「更年期前の痩せている女性はダメ」と、しっかり書いてありました。なのですが…更年期前でどちらかというと痩せ気味の私でしたが、好奇心に勝てず、やってしまいました。
みるみる体重が落ちる
「仕事中にお腹が鳴ったりしないのか?」と思ったりもしましたが、3日位すると体が慣れてきて、特に音などは鳴りませんでした。元々そんなに体重がある訳ではないのですが、1日1食しか食べないと、とにかく体が軽い感じです。ただ、朝に食べ物を摂らないと、腸の蠕動運動が始まらないのか、お腹に力が入らず、便の排泄がちょっと難しくなりました。
しかし、それ以外は至って調子がよかったです。
が、体重が1ヶ月で5kg落ちてしまいました。まあ、摂取カロリーよりも消費カロリーが多いので体重が減るのは当然ですね。夜にどれだけドカ食いしても、どんどん痩せていきました。1食をお腹いっぱい食べるのを10とするなら、それが1日3食だと30になります。1日3食を腹八分目とすると、1食が8で、それが3食で1日に24。
そして、1日1食で、その1食を腹12分目位食べても、1日に12。12しか摂取できないと、腹八分目3食よりも摂取カロリーが少なくなります。なので、体重がすごくある方にはもってこいのダイエットかな、と感じます。
ただ、その後、筋トレに取り組んだ際にトレーナーさんの話を聞くと、夜に1食食べるより、朝に食べた方がいいそうです。朝は体が枯渇状態で、栄養を必要としているため、朝に栄養を取り入れて、1日の活動に備えないといけないそうです。
また、私の場合は本に「痩せている人はやってはダメ」と書いてあるにも関わらずやってしまったせいか、痩せていくだけでアンチエイジングには繋がらなかったようです。1ヶ月で45キロだった体重が40kgになり、その後は2~3日で0,2gずつ体重が減っていく感じだったと思いますが、3ヶ月ほどすると、会う人ごとに「痩せた?」「また痩せた?」と驚かれるので、ちょっと怖くなってきました。
どんどん痩せていくのもあって、5ヶ月で終了
そして、4ヶ月目に入った頃に、「1日2食生活」でしたが、摂取カロリーを1日55%にしてしっかり運動を行い、6ヶ月後に体はどうなるか? という、アメリカの複数男性のプチ断食の実験が紹介されていたのをテレビで見ました。
どんな食べ物を食べたか、どんな運動をしたのか、などということは触れられていなかったので、詳細は不明ですが、6ヶ月後、みんなガリガリになって、心臓が痩せてしまった、という結果になりました。筋肉が痩せてしまったようです。
私は、意識して植物性タンパク質を摂るようにしていたせいか、1日1食でもそこまでガリガリではなかったのですが、自分も6ヶ月目に入るとガリガリになるのでは…とも思い、また、当初の目的のアンチエイジングには効果がなさそうだと感じ(痩せて顔の肉が急激になくなったせいか、肌がたるんでシワができました)、また、鏡を見ると、どこが、と具体的に言えないのですが、影が薄くなっているのが分かるんですね。
なので、5ヶ月で1日1食生活を終了しました。今考えると、やはり本の通りに「1日3食腹八分目」か「六分目」にしておけばよかったです。
ただ、やれば確実に痩せますので、体重がありすぎて内臓や膝に負担がかかっている、などという人にはお勧めです。
栄養士さんやお医者さん、ジムのトレーナーさんなりに相談されながらやっていくと、健康的に体重を落とせると思いますよ。